英語は料理 飢餓状態の日本人達

日本人は英語が話せないのは、単純に料理をしないから。

小学校高学年から英語が必修化され、加えて中学で3年。義務教育の中で最低5年は学ぶこの日本で、外国人と簡単な日常会話を普通に楽しむことができる日本人が何人いるだろうか。

単語は具材、文法は調理方法

勉強とは、目的がなければ意味がない。英語を料理に例えてみよう。単語は具材、文法は調理法、そして実際に料理をして食べるという目的が、英語で言うと他者とコミュニケーションを取る、ということであろう。

そして日本の英語教育を見てみると、

単語帳で単語をひたすら覚える=具材集め

基本的な単語はじゃがいもや人参などの基本的な具材。そして学年が上がるごとに段々と難しい単語を覚える。料理で言えば、インドの香辛料各種、また中国の薬草のようなものも。

文法をひたすら覚える=調理方法を覚える

包丁の持ち方や具材の切り方、具材の茹で加減や中国のそれぞれの薬草の詳しい調理方法など。

 

さあ世界中の具材を準備しました。調理方法も勉強しました。んで調理しません食べません

そう、世界中の具材を集めまくって、その間にどんどん他の具材は腐っていく。調理方法は次から次に覚えるが、実際には調理しないので、どんどん忘れていく。そして料理を実際にして食べる(色々な国の人と実際に話す)ことはしない。こんな英語教育は、飢餓状態の日本人を生み出していくだけである。

カレーが食べたきゃ人参玉ねぎじゃがいも肉、ルーでOK

まずカレーを食べる(英語で挨拶を交わし軽く話す)という目的を最初に立てる。そうするとおのずと必要な具材(単語)と調理法(文法)がわかる。そして実際に調理をし、食べてみて初めて料理をするということが、幸福感とともに完結する。カレーを調理するのに百薬草やドリアン、みじん切りのコツは必要ない。そしてカレーを美味しく食べたれたら、他の色々な料理に挑戦していく、この流れは英語学習でも全く一緒である。

食べる機会を増やしていこう

実際に食べる場がない日本の英語教育現場では、学びに楽しみがなく、主体性も生まれない。この食べる喜び(英語で自分を表現し、他者とコミュニケーションを取れることの喜び)を毎回味わうことこそが英語学習の醍醐味だということを念頭においていくと、自然と英語学習の内容やモチベーションも変わっていくだろう。もちろんその過程で美味しい料理ができないこともあるかもしれない。それでもなんとか食べてくれる友達や恋人がいる(文法がごちゃごちゃであろうと理解してくれようとする相手がいる)。そして次回はきっと美味しいものを作ろうと、失敗点を見直し修正する。もっと豪華なものを作ろうと、新たな具材や調理方法(現在完了等)を勉強する。これこそが英語学習の醍醐味である。

大人の”機会がない”は今やただの言い訳....

今ではオンライン英会話で、フィリピン人の先生と30分200円を切る値段で英会話ができる。(参考:レアジョブ)
ん、ネイティブじゃない?いやいや、ミートソーススパゲッティを作ってみました、ってことでイタリアのプロのシェフに試食してもらわないといけないのだろうか?味覚を持っている人なら誰でも味がわかるはず。そして少しくらい調理方法が違っても、自分なりのアレンジを加えるのもあり。大切なのは、料理(アウトプット)をしていくこと。具材を集めて調理方法を学んだら、美味しいものをたくさん食べていこう。