クラス替え〜生徒を殺す教師〜

本校は学年毎に4クラスずつあり、基本的にはまず期末テストや学力テストを元に、学力を基準に平均的に生徒を振り分ける、そして問題児やピアノの弾ける生徒が偏らないように調整し、担任をする4名が相談し、どのクラスを持ちたいかをまず決める。そこから始まるのが生徒ドラフトである。基本的には嫌な生徒を他へ排出し他の生徒と変えてもらう、という形であるが、実際に現場ではこんな事例がある、ということをお伝えしたい。

自分の考えに背く生徒は潰す〜優等生O、最低教師NGの場合〜

当学年は今年度3先生。その中で、生徒Oは体格がよく、運動神経が抜群、外部野球で活躍している。一方学校では、オール4といった具合で勉強も頑張っており、目立つ存在ではないが芯を持った生徒である。最近では色々な本を読み、自分のあり方や人生の歩み方など色々と考えをめぐらせているようで、私自身もこの生徒には一目置いている。そしてそこに目をつけたのが、この50才主幹教師、NGである。この男は教師としてだけでなく、人として見たことがないくらい根が腐った人間であり、全生徒から嫌われている。新任教師へのパワハラで胃腸炎を起こさせ2週間仕事にこれなくさせたりもしているが、日頃からの校長への生生しいゴマすりでそこはうまく切り抜けているようだ。(GTOでいう、内山田教頭の腰巾着である中丸教諭。ドラマ内であるような光景が、誇張ではなく全く同じ様に現場でも起こっていて最初は唖然とした。)ではどのようにこの教師が腐っているのかというのを、このO君の例でお話してみたい。OはNG教員のクラスに割り振られた。前年度は担当していない。


NG「こいつは最近訳わかんねえ啓発本かなんか読んで図に乗ってんだよな、こういうやつが一番めんどくせえんだよ。」「今は大人しくしてるけど、勘違いして来年学級委員なんかに立候補してきたらたまったもんじゃねえからこいつは俺のクラスで潰す」「こういう変な考えを持ち始めたやつがどんどん曲がった方向にいくんだよ、野球なんかもやめちまえばいい

唖然として言葉がないどころか、怒りで腹わたが煮え繰り返りそうだった。少なくとも前回彼が真面目に昼休み中読んでいた本は、人との関わり方やコミュニケーションをテーマにしたものだったが、主観だけでよく人の事をここまでけなすことができるものである。そして何より、こいつ(敢えてそう呼ばせていただく)は生徒の人生を左右できる存在なのである。なんの権限がありこんなことができるのかわからないが、御察しの通り、この教師は本当にこういった姿勢で生徒と接し、活気のある教員NGのクラスの生徒達が実質殺されていくのを昨年度も目の当たりにしている。

 

学校だけじゃなく、社会にはクソがたくさんいる。でもそこから学ぶことの大切さ

今回どうしてもお伝えしたかったことは、どうか主観や先入観、エゴで子供の主体性や将来を潰さないで欲しいということである。もちろん教師も人間、好き嫌いもあるだろう。しかし特に中学生など、大人の影響でどのような道に進むかが決まってしまうこともあるほど大切で多感な時期である。どうかその事を常に念頭に置いていただきたい。

そしてまた、もしあなたがこういう大人や教師と出会ったとしたら、どうか自分を殺さず真っ直ぐに生きて欲しい。教師であろうと正しいことを常に言っている訳ではない。人間なのだから間違いも起こすし、クソもいる。そんな時にはどうか腐らず、自分の道は踏み外さず、こういう人間にだけはならないようにしようと強く心に思い留めて欲しい。どんな人間からでも学ぶことはできる。

どうか学校が、真の意味で”生徒のため”の機関であるということを願う。